「拈華微笑とは斯くや」（猿飛）

先に断っておきます。リクエストを受け付けた順に話を書き上げられずにすみません。文字数に大きく違いが出てしまってすみません。
けれど、どれもいつも通りしっかり考えて、どうすれば面白いだろう、考えたネタを最大限にいかした文章にできるだろう、そしていつもと違ってリクエストしてくださった方に満足いただける話になるだろうと試行錯誤した末にできあがったもので、差はありません。
どうか、ご理解ください。よろしくお願いします。

この話、自分でもいまいち理解しきれずに感覚で書いた部分もあるので、イメージとしてはわかっているんだけどじゃあ説明しろと言われると……。箱庭型の物書きだと自認していた身としては、かなり異色な話に仕上がりました。それもまたおもしろいかなあと。
続きにネタバレになってしまいますが、短いメモを。少し専門用語あり。

・記憶喪失とはちょっとちがう
・実は佐助と同じだけの記憶は蓄積されているけど、ロックされている（長期記憶の封印・主人公のみ）
・日常生活を（佐助によって強制的に）繰り返していくうちにロックが外れていくイメージ
・佐助は望む望まないにかかわらずこれまでの全ての記憶を思い出せる、ただしあんまり数が多いので通事性・共時性を欠くこともあり（記憶の混濁、混淆）
・二人以外は全てをリセット
・二人のためだけに造り替えられたある種のパラレルワールド、という

……平行世界大好きです。