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異邦人のラストが決まり、メインに据えたいシーンごとに話を切り分けていく中で、どうしても避けて通れない事案がいくつか浮上してまいりました。
長くなってしまったので続きに入れますが、異邦人を読まれていらっしゃる方にはどうか一読していただきたいと思います。ご面倒ですが、ご理解くださいませ。


追記
多少の修正。

ひとつ、いまだ記憶から色あせることのないある自然災害と、それによってもたらされた被害を書かねばならぬこと。
ひとつ、他者の死生観だけではなく、自己の確立にまで話が及んでしまうこと。過分に哲学的とならざるを得ない二つの題材を書き手が消化しきれないまま話を進めてしまうこと。
ひとつ、逆トリップを扱うからには最低限知っておかねばならない現代日本社会における一成人たらん知識を書き手が充分に得ていないこと。
ひとつ、ある病気について医学的専門書をさほどに読み進められずに万が一にも誤りを書いてしまい、現在その病気を患っている方をはじめとする関係の方々に不快な思いをさせてしまうかもしれず、知識がない方への誤解を招く表現をしてしまうかもしれないこと。これが最も重要で繊細な問題です。

現時点で既に上記の問題が生じております。出来る限りの努力はしていきますが、それでも門外漢、しかも趣味の範疇で話を書いている身としては厳しいものがあります。
地に足のついた、妙にリアルな、そのくせ一定以上の干渉を極度に恐れる不可解な二人の空気感を、と書いてきた異邦人ですが、正直、公開できるかどうか、自分の中で判断がつきかねるようになってきました。
自分で書いて満足する分には構わないと思い、つらつらと先を進めておりますが、ふと、ネットで公開していることで大勢の、それこそ読まれる方々全員が多種多様な人生を送っていらっしゃる御目に触れるのだと思うと、誰かには良くあれど、誰かには悪しくある。そうならざるを得ないと思います。
そして、初期に設定した没エンドで終わらせるのが一番だったのでは、と度々悔むのです。

桜の時期、逃さぬうちにと急くあまり配慮の無さがにじみ出ている話を読み返しては悩みます。
気にしないよ、とお思いの方も多いでしょう。夢小説程度にそれほど深刻にならなくても、と苦笑される方も多いでしょう。ですが、長短問わず一つの話に一つの世界。それが私、天王屋の信条です。作り上げられた世界を崩壊させてまでダラダラと続けるくらいなら、没エンドを選びます。

何を話一つにこれほど深刻になっているんだと自嘲したい気持ちは山々ですが、ほんのひとかけらの物書きとしての矜持がそれを許さぬと牙を剥きます。ひとまずは今書いている分の連作を書き終えてから、思案するつもりです。
異邦人が好きだと、二人の距離と雰囲気が好きだとお言葉をいただいて、本当に嬉しく思っております。そういった関係は、これから変わっていきます。万物流転、まさかそれとは程遠いと思っていた話が一番にその局面を迎えようとは。それでも、私自身、異邦人というシリーズが好きなことには変わりがありません。


少ししたらお目見えできますでしょう連作には但し書きをいたします。その際はトップにも、ばさらページにもわかりやすい形で行います。
注意書きなのか愚痴なのか、それとも言い訳なのか、私にはもう判じかねます。長々と申し訳ありませんでした。御目を通していただきまして、誠にありがとうございました。
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